薬袋善郎『英語リーディングの真実』研究社、1997年、2001年4刷
続・英語リーディングの秘密という副題の通り、『英語リーディングの秘密』(以下、「秘密」)の続編にあたります。「秘密」が「英語のしくみ(=構文)」を説明する本に対し、『英語リーディングの真実』(以下、「真実」)は「内容の読み解き」を10の視点(注1)から書いた本です。
Part1はTIME・Newsweekを教材に10の視点から「頭のはたらかせ方」の説明とExerciseが12あります。
Part2は16題の問題が語句注を含めて詳しく解説されています。
本書は薬袋善郎氏のシリーズの中で「内容読解」の基本書の位置付になるようです(注2)。「黄色リー本」に比してかなり難しい内容になってます。FoRをちゃんと使えるようになっていないと歯が立たないと思います。
「黄色リー教」の復習を「青色リー教」でやった後、「秘密」「真実」の順にやってみよう。
(注1)
婉曲表現、比喩、もじり、指示語の中身、名詞構文、5W1H、andとbut、前提と焦点、有意志、無意志、中間命題を入れる
(注2)
『基本文法から学び英語リーディング教本』(研究社、2021年)Lesson19,400頁で薬袋善郎氏は英文読解は構造を把握しただけではまだ本当には読めていないといいます。これは「どういう事実関係を表しているのだろうか?」という「事柄の追求」が英文解釈の最も難しいところといっています。「事柄を把握する力」を磨くために、本書などを参考書にあげています。その最高峰は『ミル「自由論」原書精読への序説』です。
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