梨木香歩『渡りの足跡』新潮社、2010年第2刷
カバー写真が水越武氏だった。山をやっていた頃はよく写真集を見ていた。
以前に読んだ時からかなり時間が経って、すっかり忘れていた。買ったことすら忘れている本が多いことからすれば、手離すことなく二度手に取る本は幸運な方かもしれない。
渡りの時期は春と秋である。梨木香歩氏が知床へ3月に向かうことろから始まる。梨木香歩氏が渡り鳥を観る話が延々と綴られていた。そして、4年の歳月を経た後、また知床へ訪れて終わる。
「渡りは、一つ一つの個性が目の前に広がる景色と関わりながら自分の進路を切り拓いていく、旅の物語の集合体である」(P38)。
#エッセイ #梨木香歩
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