『八幡神と神仏習合』(2007)

逵日出典『八幡神と神仏習合』講談社現代新書、2007年

 

日本の神々について調べてきたつもりだったが、良書に辿り着いていないようだ。これはアプローチを切り替える必要があると勘が告げている。

 

民俗学は赤坂憲雄氏、宗教民俗学は宮家準氏の本を読んでみたけれど、宗教の話になるけど、神の話ではない。

 

箱から出すシリーズで、この頃の本が多いのは京都で買ったからだ。河原町のBALに入っていたジュンク堂書店で本を買って、先斗町のますだの前で読みながら、店が開くのを待つことを繰り返した時期があった。

 

逵日出典(つじ ひでのり)氏が日豊本線から眺める八面山、稲積山、御許山(おもとさん)は秀逸である。「三つの山の麓の平地は、八幡という特異な神が成立していった経路でもある」(P4)。そして御許山の麓の宇佐に着く。

 

八幡神は新羅国神を香春(かわら)に祀ったのが、始まりで、新羅系渡来集団が東進し、「彼らの中から秦系辛嶋(からしま)氏がさらに東進し宇佐郡に到達、駅館(やつかん)川左岸の地に住みつき、ここを「辛国」とした。この地は後に「辛嶋郷」となる。辛嶋氏の宇佐郡進出は五世紀末と考えられ、これが彼らの東進の最終段階であったといえよう」(P77-78)。

 

「辛国」は「韓国」であり、新羅国神が八幡神のルーツとなる。

 

本書は、神仏習合がテーマであるので、この後に新羅の神がどう日本化するかを扱うが、それはまた後日としたい。

 

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