『〈英文法〉を考える』(1995)

読書時間

池上嘉彦『〈英文法〉を考える』ちくま学芸文庫、1995年、2009年第8刷

書誌情報

筑摩書房より1991年に刊行された本の文庫化したものである。

5文型という呪縛について、池上嘉彦氏が書いていたことを読んだときは、英語教育の長さを感じたものだった。今回、読み直してみて、副詞句ないし前置詞句の説明を他書で確認しようと思ったが、私の持っている江川泰一郎の『英文法解説 改訂三版』(金子書房、1991年、2002年第19刷)は、少し古くて、索引から該当箇所を読んでみたが観点がずれていた。

意味と文法で、形式が異なれば意味も異なるという例を並べてみせてたり(執拗なくらい)、コンピュータに作らせたという詩が何故おかしいかを名詞や動詞の選択制限から説明したりする。英語と日本語との含意の違いに話が及ぶなどコミュニケーションに至るテーマは深い。

池上嘉彦氏の本をもっと読みたくなった。こうやって終わらない読書と積読の山が残る。

#語学 #英語

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