江弘毅『いっとかなあかん神戸』140B、2017年
『いっとかなあかん店 大阪』との違いが店という点ではなく神戸はエリア又はストリートだという。確かに三宮を歩くとトアロードや北野坂といった雰囲気の違ったエリアやストリートに出会うことができる。大阪・岸和田生まれの地車ライターの30年の地元生活が神戸だった。そうでなければ書けまい。次は「いっとかなあかん京都」かと煽られているが、「連れて行ってもらいたい店 京都」と神妙だ。バッキー井上様様であるのはいうまでもなく、私もバッキー井上という酒場ライターの文章が好きだった。
「いっとかなあかんかった京都」もしばらくご無沙汰だなと思うとこの本に愛すべき神戸の街との付き合い方が載っていて羨ましかった。新橋に通って30年経ったら、いつのまにか行くとこが無くなっていた。向島もだいぶ寂しくなってきたこの頃である。「行きつけの店」を若者達と楽しめればそれでいい。
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