2017-09

読書時間

『和菓子を愛した人たち』(2017)

虎屋文庫編著『和菓子を愛した人たち』山川出版社、2017年第3刷 本書は虎屋のホームページに「歴史上の人物と和菓子」を2000年12月01日の「織田信長と金平糖」を皮切りに掲載した中から100人を選び加筆修正したものです。ホームページでは現...
読書時間

『狐の手套』(1936)

LE PETIT PARISIENでオーナーが借りていた堀辰雄の『狐の手套』(野田書房、1936年)を読ませてもらう。紙のカバーが脆いため、回収されて箱になり、カバーはほとんど残っていないという珍品だそうです。こういう本を持つ人は愛書狂と言...
読書時間

『城と国家』(1981)(その1)

上山春平『城と国家 戦国時代の探索』小学館、1981年 上山春平の国家論研究の第1のテーマは明治維新、第2のテーマは律令国家の形成であり、第3のテーマは幕藩体制の形成であるとあとがきに書いてある。 本書は第3のテーマに関して「私の関心は戦国...
旅の時間

平安楽市で回想に耽る

京都の岡崎公園で毎月第2土曜日に平安楽市(岡崎公園手づくり市)が開かれる。以前は二条通と神宮道の交差点の西北エリアの芝生のある公園内だけだったが、平安神宮の手前の冷泉通と二条通の間の神宮道を車両通行止にしてから公園と元道路から会場が設定され...
断片記憶

同人雑誌なるもの

同人雑誌の人間関係について大岡信が「僕たちが二十歳前後のころの関係と今の若い人のと較べただけでも、もう随分違っているように感じる」と対談の中で喋ってから(対談 大岡信・高階秀爾「サンボリスムと遊び 天心における西洋と伝統」(1976.3.3...
断片記憶

気の用心

知り合いの姉君より許可された、フリーペーパーの記事のタイトル集を知り合い自ら書き写してくれたのを見て和む。 例えば、こんなタイトルである。 「気の用心」 普通に考えれば「火の用心」である。落語好きであれば、「二番煎じ」を思い出し、にやりとす...
古都を旅する

新薬師寺

週刊新潮の「とっておき私の奈良」AI研究者の黒川伊保子氏の3回目は「新薬師寺」でした。黒川伊保子氏が堂内の照明がLEDに変わっていると報告しています。最近は行っていないので、十二神将がどう見えるか気になるところです。 プラス1は「志賀直哉旧...
東都手帖

東都手帖2017年09月【編集中】

2017年9月東都散策のための私的な愉しみと記憶 四都手帖では扱えない、東都散策のための情報を扱う。観劇や旅行ばかりしていると、絵画展を見逃して、関西や九州で観たりしたことがあり、メモが重要であることに気がついた。しかし、メモを組織化しなけ...
四都手帖

四都手帖2017年10月【編集中】

2017年10月の私的な愉しみと記憶 神無月の古都は秋の踊りの季節だ。今年も祇園町の美女軍団より番組が届いたと女将が言ってきた(笑)。彼女達の日頃の成果を観るのが秋の踊りである。 今年の十五夜が10月4日(水)なのでお月見の行事は行けないが...
旅の時間

山折哲雄先生の日常を体験する

「孤独」と「ひとり」の違いに、山折哲雄先生の早朝の散歩のことをメモしておいた。いつか私も石碑にぶつかる散歩をしたいと思っていたが、今回、四条烏丸の近くに泊まったので、私の散歩コースに仕立ててみた。もっとも、先生は座禅してから原稿書きをするの...