2016-12

読書時間

『私のロシア文学』(2016)

渡辺京二『私のロシア文学』文春学藝ライブラリー、2016年 渡辺京二氏が、熊本の真宗寺で西洋文学の話をした記録を季刊『道標』に連載したもの4講に書き下ろし1講と著者の好きな19世紀ロシア文学の回想を加えたものを単行本でなく文庫にした。 今年...
読書時間

『インターネットの次に来るもの』(2016)

ケヴィン・ケリー、服部桂訳『インターネットの次に来るもの』NHK出版、2016年第3刷 ケヴィン・ケリーの本は2年振りに読む。BPIAの総会で坪田氏より来年から読書会すると言われた。買うのを忘れていたのではなく、Kindle版が半額近いので...
散歩時間

「世阿弥とスタニスラフスキー」

国際シンポジウム「世阿弥とスタニスラフスキー」2016年12月18日(日)を観てきたので報告する。 夕焼京都塾と日程が重なったが、土曜日は学会のフォーラムがあったので、涙をのんでこちらを選んだ。お寺でお酒を飲むのも魅力的であるが、体力的にも...
散歩時間

目白大学

目白大学へは初めてだ。平成6年創設の大学である。母体となった目白学園は大正12年に研心学園を創立したのが始まりだ。 落合駅から歩いたので、妙正寺川を渡り、西武新宿線の開かずの踏み切りを越え、五の坂を上がった。 正門から入ると、樹々の間に創設...
断片記憶

檸檬なのか?

巨大な檸檬を頂く。普通の檸檬と比べて見た。大きさからしてポンテローザという品種であろう。市場に流通するようになったというが、まだ見たことはなかった。京島の町家にひっそりとある檸檬の木を想像すると楽しくなる。
古都を旅する

竹の径

週刊新潮の「とっておき私の京都」作家の垣根涼介氏の3回目は「竹の径」だった。向日市の西ノ岡竹林道を「竹の径」という。全長約1.8kmの道に8種類の竹垣が現れる。私が気になったのは、垣根涼介氏が写っている竹林に「史跡乙訓古墳群 寺戸大塚古墳」...
古都を旅する

冨士谷御杖の言霊論と古事記日向神話

鎌田東二「霊性の京都学88 冨士谷御杖の言霊論と古事記日向神話」『月刊京都 2017年1月号』 先月は演劇の話になって、話が進まなかったが、今月も宮崎や恐山の聖地霊場体験の話で霧がかかったような気がする。鎌田東二氏は京都のNHK文化センター...
古都を旅する

注連縄の起源

月刊京都2016年01月号は「お正月と風習の謎」の特集だ。日本語的には分かりにくいタイトルだ。 鎌田東二教授(聞書き 薄雲鈴代氏)「注連縄はいったい何を意味しているか」を載せている。注連縄(しめなわ)の起源を『古事記』の「尻くめ縄」であると...
断片記憶

元旦の計

元旦の計という言い方があった。変化の乏しい世の中でも、季節は巡り、齢を重ねていくなかで、自身の成長を考えていたのだろう。 変化の激しい現代は、一年の計はほとんど顧みられない。 しかし、成果を上げるためには、ドラッカーの言うように、やりたい事...
断片記憶

来年の抱負

残りの人生を過ごすに当たり、当面、昼は実学に充てあて、夜と休みの日は、江戸期の文書を読んで暮らしたい。 このブログも興が乗ったときにするとして、詩を読む時間に充てよう。 そう考えると、手元に置くのは羅和辞典などのレファレンス本になる。 古書...