2016-12

読書時間

『新版鬼神論』(2002)

子安宣邦『新版鬼神論ー儒家知識人のディスクール』白澤社/現代書館、2002年1.読むに至った経緯論語塾の後の食事会である人が質問した。「子安宣邦先生の著書で英訳して欲しいものは何ですか?」。子安宣邦氏が『鬼神論』であると回答した。『鬼神論』...
古都を旅する

向日神社

週刊新潮の「とっておき私の京都」作家の垣根涼介氏の2回目は「向日神社」だった。垣根涼介氏の『室町無頼』(新潮社、2016年)の2人の牢人のうち、蓮田兵衛の拠点を「向日(むこう)神社」に設定している。垣根涼介氏は勝山身代不動尊のそばの磐倉の横...
断片記憶

目標を立てるということ

アンジェラ・ダックワース、神崎朗子訳『やり抜く力ーー人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』ダイヤモンド社、2016年第4刷ティナ・シーリグ、高遠裕子訳『スタンフォード大学 夢をかなえる集中講義』CCC メディアハウス刊、20...
四都手帖

四都手帖2017年01月【編集中】

2017年1月の私的な愉しみと記憶正月の京都は一段と寒さも厳しくなるなか、陽射しは明るさを増してくる。【古都】皇服茶 六波羅蜜寺 1月1日(日)〜3日(火)「茶碗の中の宇宙 楽家ー子相伝の芸術」京都国立近代美術館 2017年1月3日(火)〜...
断片記憶

万葉集はどう読まれたか

斎藤茂吉『万葉秀歌(下)』岩波新書、1938年、2014年改版102刷そもそも、万葉集の長歌の後に添えられた短歌や反歌を独立した短歌として鑑賞する斎藤茂吉等の方法論に問題は無いのだろうか。短歌として独立したものとして詠んでいないのだから、全...
断片記憶

万葉集を読む意義

斎藤茂吉『万葉秀歌(上)』岩波新書、1938年、2016年改版109刷斎藤茂吉の参照注釈書略表を見ると天台僧の仙覚(1203-1273)の『万葉集抄』が最初で、次は江戸時代の北村季吟(1625-1705)の『万葉拾穂抄』と間が開いていた。万...
旅の時間

師走の古都(その2)

今日は曇りの古都となった。リプトンでモーニングした後、智積院を目指す。養源院の散り紅葉佛像彫刻展を智積院金堂地下ホールで観る。今村九十九師と外弟子の皆さんの佛像彫刻展である。今村九十九師より、多聞天(横綱朝青龍)、広目天(横綱白鵬)のエピソ...
旅の時間

師走の古都

今年の紅葉は平年並みの時期になった。ここ数年が紅葉が遅れていたのである。師走な古都は名残の紅葉となった。永観堂の入口付近の紅葉法然院の紅葉雨月陶齋先生の個展
旅の時間

没後150年 坂本龍馬

宮川禎一「坂本龍馬の生涯と手紙ー時代が龍馬を評価するー」京都国立博物館編『特別展覧会 没後150年 坂本龍馬』読売新聞社、2016年宮川禎一氏の解説を読みながら、展覧会を振り返る。以前にも龍馬の通常展を旧平常展館で見たことがある。今回は手紙...
古都を旅する

相国寺

週刊新潮の「とっておき私の京都」作家の垣根涼介氏の1回目は「相国寺」だった。方丈でご機嫌な垣根涼介氏である。五本指ソックスが見えた。秋の特別拝観は12月15日まで。法堂、方丈、開山堂が公開される。法堂の蟠竜図、いわゆる鳴き龍は狩野光信作であ...