2016-08

読書時間

『京都の歴史を足元からさぐる[洛北・上京・山科]』(2008)

森浩一『京都の歴史を足元からさぐる[洛北・上京・山科]』学生社、2008年シリーズ2冊目である。1冊目は4部18章だったことから、章立ての方針に変更があったのだろうか。第1章 賀茂川と高野川の上流へーー鞍馬・貴船・大原の里第2章 洛北、岩倉...
読書時間

『構造主義のかなたへ』(その2)

藤井貞和『構造主義のかなたへーー『源氏物語』追跡』笠間書院、2016年第1章 構造への序走クロード・レヴィ・ストロースの『親族の基本構造』(1949)を日本社会で検証するための読み直しである。「婚姻の在り方は古来、社会的な規制に支配されるの...
読書時間

『構造主義のかなたへ』(2016)

藤井貞和『構造主義のかなたへーー『源氏物語』追跡』笠間書院、2016年本書は『源氏物語』を巡る研究・小説・批評からなる。藤井貞和氏の意図ははしがきで披露されている。「<構造主義とは何か>を、レヴィ=ストロース氏、およびフーコー氏に沿って、本...
古都を旅する

興福寺

週刊新潮の「とっておき私の奈良」文芸評論家の三輪太郎氏の2回目は「興福寺」だった。三輪太郎氏らしく、哲学者の上山春平の『埋もれた巨像』をあげて、興福寺の伽藍を築いた藤原不比等に論及した。久しぶりに読み返してみたくなった。国宝の五重塔と三重塔...
断片記憶

東山三十六峰の南限

森浩一『京都の歴史を足元からさぐる[洛東の巻]』学生社、2007年さて、東山三十六峰とは、北は比叡山から南は稲荷山までの峰々を指す。新町の町家である紫織庵で欄間に東山三十六峰を描いたものを見たことがある。しかし、まだ数えることはしていない。...
四都手帖

四都手帖2016年10月【編集中】

2016年10月の私的な愉しみと記憶何と言っても、この秋の盛りの古都は外せない。花街では一年の稽古の成果を発表する踊の会が楽しみである。番組に書く自筆が年々上手くなるのを眺めるのも密かな楽しみの一つである。ずいき神輿を何年も観たいと思ってい...
古都を旅する

安土桃山時代の京都

鎌田東二「霊性の京都学84 安土桃山時代の京都」『月刊京都 2016年9月号』藤原惺窩、伊藤仁斎と江戸時代の学問が続いたが、本居宣長と伊藤若冲を書いてからここに書くことも忘れていた。鎌田東二氏は富士谷御杖(ふじたにみつえ、1730年ー180...
読書時間

『京都の歴史を足元からさぐる[洛東の巻]』(2007)

森浩一『京都の歴史を足元からさぐる[洛東の巻]』学生社、2007年著者はあとがきで「学は人の砥礪(しれい)なり」と書いている。「砥は細いトイシ。礪はあらいトイシ。細かい研究にくわえ、大きく物事を見る姿勢の両方が必要」と云っている。さて、久し...
視聴時間

『京都 表千家 茶の湯歳時記』(2007)

表千家不審庵,テレコムスタッフ株式会社『京都 表千家 茶の湯歳時記』2007年この29分のビデオで京都 表千家の歳時記が味わえる。高いと感じるか安いと感じるかはあなた次第である。不審庵の門は紀州藩からの寄贈である。玄関の手掛かりを切り、客の...
散歩時間

NOBUNAGAを観る

朝からの障子張りの行事が終わって、午後から東京宝塚劇場で月組の、『NOBUNAGA<信長> -下天の夢-』と『Forever LOVE!!』を観る。前回も貸切公演だったが、今回も貸切公演だった。エリアリンク株式会社の第1回の貸切公演である。...