編集は思想である

断片記憶

谷沢永一・渡部昇一『人間は一生学ぶことができる 佐藤一斎「言志四録」にみる生き方の知恵』(PHP研究所、2007年)

「岩波文庫の『紫禁城の黄昏』で虫喰ったように記述を省いたのと同じですね。それは書評するに足ります。」(渡部昇一)

渡部昇一氏の言っている意味がよくわからなかった。その前の谷沢永一氏が「津田左右吉の重要な論文を除いた岩波文庫」と岩波書店が北京政府へ姿勢を示したと言ってることから、都合の悪いことを省いたのかもしれないと思ってググルと、その意味が理解できた。岩波文庫版は読むに耐えない証拠としての価値はある。

R.F.ジョンストン、中山理訳『完訳 紫禁城の黄昏 上下』(祥伝社、2008年)を渡部昇一氏が監修していたのだ。祥伝社黄金文庫版を買って読もうと思う。

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