『vertual trip 高野山』ポニーキャニオン、2008年
連休もわずかになって、封を切る。
冬
壇上伽藍に雪が静かに積って行く。
根本大塔内陣の朱色の柱に堂本印象によって描かれた十六大菩薩をみると、大塔内部に入り塗香を付けてお参りした記憶が蘇った。
2月14日の夜から朝にかけて100名以上の僧侶によって行われる常楽会の声明が響く。これは必見というか、必聴だ。高野山の声明は『謂立論議/山王院月次問講』を持っていたが、『常楽会』や『大曼荼羅供』も聴いてみたい。
雪の奥之院や朝の勤行。
春
山桜、そして初夏を彩る石楠花。
旧暦3月21日に行われる旧正御影供退夜法会と翌日の奥之院旧正御影供。
夏
雲海の朝。
蝉の鳴き声と読経が聴こえる金堂、不断経である。
萬燈明供養会の蝋燭の炎が揺らめき、仲秋の名月が伽藍を照らす。
秋
学僧達の加行が始まると高野山も秋を迎える。
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