読書時間

『万年筆 インク 紙』(2016)

向島に本屋が一軒できたようである。書肆スーベニアという。たまたま夜に伺って、片岡義男著『万年筆 インク 紙』(晶文社、2016年)を買った。片岡義男氏が「自分はひとりだ。文章を書く自分はなおさらひとりだ」(P152)と書いていた。そうすると...
旅の時間

『源信 地獄・極楽への扉』を観る

三輪から奈良まで揺られているうちに寝てしまった。日本酒アイスが効いたのか。車で奈良博へ。もともと、『源信 地獄・極楽への扉』を観るのが目的だった。『往生要集』を著した恵心僧都源信は慈恵大師良源の弟子だった。源信が『往生要集』で想像した地獄と...
古都を旅する

東大寺戒壇堂

週刊新潮の「とっておき私の奈良」直木賞作家の北村薫氏の3回目は「東大寺戒壇堂」でした。北村薫氏の父の日記を基にした『いとま申して2 慶應本科と折口信夫』(文藝春秋社、2014年)で、折口信夫に連れられて関西へ史学旅行に来た父、宮本演彦が若草...
旅の時間

大神神社に呼ばれた

大神神社からのお呼び出し相方が大神神社に呼ばれた気がするというので、大神神社に行くことになった。私は何回か参拝したことがあるが相方は初めてだという。そういう意味では夏の盛りは避けた方がよいのだろう。私が登拝に失敗したのはこの時期だった気がす...
断片記憶

ブログの終り

立秋過ぎて、夏も旧暦の上では終わった。秋の季語の出番である。もっとも、八朔や葉月に七夕はすでに出ているが、残暑もこの時季からだ。普段はTwitterやFacebookをみてブログは忘れた頃に読むことをしている。生活のパターンなのか、忘れやす...
読書時間

『9プリンシプルズ』(2017)

伊藤穰一、ジェフ・ハウ、山形浩生訳『9プリンシプルズ 加速する未来で勝ち残るために』早川書房、2017年再版Joi Ito & Jeff Howe, Whiplash: How to Survive Our Faster Future (G...
旅の時間

花山天文台への道

To the Kazan Observatory Kyoto University京都大学 花山天文台は1929年に日本で二番目に造られた大学天文台だ。直径9メートルのドームの三階に当初は口径30センチ、現在は45センチの屈折式望遠鏡が設置...
断片記憶

Quatre Rêves

Quatre Rêves(キャトルレーブ)は宝塚歌劇団系のアイテム・グッズを販売するショップの名前だ。Quatre Rêvesとはフランス語で「4つの夢」という意味だ。しかし、ビニールバッグにはFleur・Lune・Neige・Étoile...
ひととき

94 「山の端の夏」千宗室

ひととき 2017年8月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「山の端の夏」というタイトルでした。山端へのサイクリングの思い出の話でした。家元が東へ向かうため自転車で賀茂街道を遡り東進して北白川通に突き当たり、北に向かい三...
古都を旅する

若草山

週刊新潮の「とっておき私の奈良」直木賞作家の北村薫氏の2回目は「若草山」でした。北村薫氏の父の日記を基にした『いとま申して2 慶應本科と折口信夫』(文藝春秋社、2014年)で、折口信夫に連れられて関西へ史学旅行に来た父、宮本演彦が書いた若草...