読書時間

『データ分析の力 因果関係に迫る思考法』(2017)

伊藤公一郎『データ分析の力 因果関係に迫る思考法』光文社新書、2017年第2刷因果関係と相関関係の違いを理解しないと、データ分析は役に立たない。データを集めて関係性を見つけたとしても相関関係を示すだけで因果関係は証明できない。本書は経済学者...
読書時間

『観応の擾乱』(2017)

亀田俊和『観応の擾乱 室町幕府を二つに裂いた足利尊氏・直義兄弟の戦い』著者の一般書を買うのも6冊目になった。ということは全てということ、あとは博論の専門書だが、これは私には難しいだろう。他に読みたい本が数珠繋ぎなのだ。著者は観応の擾乱を広義...
読書時間

『のんべえ春秋 5 どこでもビール号』(2017)

木村衣有子『のんべえ春秋 5 どこでもビール号』木村半次郎商店、2017年このシリーズも5冊になったか。甘夏書店で購入するのも変わらない。さて、今回は北海道・帯広で、ビールエンジニアの十河文英氏、千葉でガラス作家(再訪)そして福岡の大牟田の...
読書時間

『夏』(1978)

中村眞一郎『夏』新潮社、1978年玉ノ井カフェで甘夏の苦味が残るマーマレードをトッピングしたアイスクリームを食べながら付いていた辻邦生との対談を読む。シャッターを下ろして金藤みなみさんが絵を描いていたので、少し部屋の中が暗かった。辻邦生が中...
読書時間

『たった一人の山』(1958)

浦松佐美太郎の『たった一人の山』(文藝春秋新社、1958年)タイトルは知っていたが読んだことはなかった。たまたま甘夏書店さんで見つけて、甘夏さんの解説が良かったので手にした(笑)。箱が破けているけど、佐野繁次郎の装幀が素敵なので買うことにし...
断片記憶

蓑虫の装丁にまつわる話

大貫伸樹『装丁探索』(平凡社、2003年)大貫伸樹氏の『装丁探索』を読んでLE PETIT PARISIENでの「H氏と語る」に出かけた。この本は刊行本にオリジナルの版画と栞を付けた限定版(31/33)。玉ノ井カフェの甘夏書店の棚置にあった...
四都手帖

四都手帖2017年09月【編集中】

2017年9月の私的な愉しみと記憶長月の古都は残暑が続くという記憶しかない。最近は四都手帖私家版に手を入れることも疎かになっている。記憶はどんどん怪しくなっていく。実録も記憶違いとかあっては実録にならなくなる。しかし日記は正確を期しても難し...
読書時間

『月刊ビル 7号』(2017)

発行 BMC 『月刊ビル 7号』2017年ikkAさんの2階の甘夏書店で購入した『月刊ビル 7号』の特集は京都祇園 坂下ビル(1969年竣工)だった。石の船が浮かんでいるこのビルは四条通りの南側にあり、見るためには四条通の北側を八坂さんへ向...
断片記憶

駒千の思い出

先日、監督とお邪魔した御茶漬 駒千の駒千代姐さんがお亡くなりになりました。残念です。四代目みな子姐さんとお知り合いだったというので、監督にDVDを持ってきてもらい、お店のテレビにつなげて皆んなで見ました。まだまだ向島の話を聴きたかった。御冥...
読書時間

『万年筆 インク 紙』(2016)

向島に本屋が一軒できたようである。書肆スーベニアという。たまたま夜に伺って、片岡義男著『万年筆 インク 紙』(晶文社、2016年)を買った。片岡義男氏が「自分はひとりだ。文章を書く自分はなおさらひとりだ」(P152)と書いていた。そうすると...