四都手帖

四都手帖2017年06月【編集中】

2017年6月の私的な愉しみと記憶 水無月の京都は雨の季節を迎える。 沙羅の花を見に東林院へ行っていたが、昨年は湖都の水郷巡りへ行ったので、見ていない。両足院の半夏生の時季でもある。 【古都】 京都薪能 平安神宮(雨天時ロームシアター京都)...
読書時間

『青銅の神の足跡』(1979)

谷川健一『青銅の神の足跡』集英社、1979年第2刷 神社の起源を巡る旅を続けているなかで、時々思い出したように手にとる本である。神社の起源の一つを古墳時代の土地の有力者を祀った墓所とする以外に、銅鐸が埋められた聖地として弥生時代に遡れるもの...
断片記憶

『花の百名山 6』(2002)

『花の百名山 6』NHKエンタープライズ21、2002年 三ツ峠山はクライミングのゲレンデとして春に行ったものだ。富士山が見えて気持ち良いが、浮石が落ち切るまでは落石に注意が必要だ。冬は裏三ツ峠の滝でアイスクライミングをした。 このDVDの...
視聴時間

vertual trip 高野山

『vertual trip 高野山』ポニーキャニオン、2008年 連休もわずかになって、封を切る。 冬 壇上伽藍に雪が静かに積って行く。 根本大塔内陣の朱色の柱に堂本印象によって描かれた十六大菩薩をみると、大塔内部に入り塗香を付けてお参りし...
読書時間

『日本中世に何が起きたか』(2017)

網野善彦『日本中世に何が起きたか 都市宗教と「資本主義」』角川ソフィア文庫、2017年、解説 呉座勇一 もちろん解説を読むためだけに買った文庫本である。 内容は4章からなるが、講演等を集めたものである。 序にかえてを読んでいくと、絵巻物の作...
読書時間

若松英輔氏の「霊性論」を読む

若松英輔「霊性論 第4章 岡倉天心と東洋的霊性」『思想 2017.4 No.1116』岩波書店 若松英輔氏が「日本的霊性」を論じていたのは、内村鑑三、新渡戸稲造、鈴木大拙を対象にしたものだった(注1)。若松英輔氏の岩波書店の『思想』に連載し...
散歩時間

根津神社のつつじ祭り

根津神社のつつじ祭りは、今年の天候のためか花が揃ってないのが遠目で分かる。天気も良いので、200円喜捨してつつじ苑を散策した。新緑が気持ち良い。 人の出は想像していたより多くなかった。まだ、時間が早かったせいであろう。 つつじ咲く 風も薫か...
書籍目録

2017年04月購入図書

2017年04月購入図書 (購入後記) 梅田の紀伊國屋書店で本を買うのも久々だった。しかし、新幹線の中で本を読めなくなった。直ぐに睡魔が襲ってくる。坂東を理解するにはどこから関東平野を眺めたらよいか、そんなことを考えた。 早稲田奉仕園に行く...
書籍目録

2017年04月購入古書

2017年04月購入古書 久々に『荒地』を読みたいと思った。そういう時季でもある。本はLE PETIT PARISIENになかったので、寄贈した。 【文学】 T.S.エリオット、西脇順三郎訳『荒地』創元社、1952年
ひととき

91 「雨音と黒縁メガネ」千宗室

ひととき 2017年5月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「雨音と黒縁メガネ」というタイトルでした。家元が期待していた本に裏切られて所在のない夜を過ごすことになった。雨音がフォービートに聴こえ、ジャズのCDを捜すことに...