山折哲雄

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『『教行信証』を読む』(2010)を読み直し始める(その6)

山折哲雄『『教行信証』を読む 親鸞の世界へ』岩波文庫、2010年第五章 未決の課題第五章の最後は「真仏土」とは何かが語られる。「真仏土とは何か。まず「仏」は無限の「光」に包まれた如来。「土」は、無量の「光」が降りそそぐ浄土だ。この「仏」も「...
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『『教行信証』を読む』(2010)を読み直し始める(その5)

山折哲雄『『教行信証』を読む 親鸞の世界へ』岩波文庫、2010年第五章 未解決の課題 ー「証」から「真仏土」へー「親鸞は『教行信証』の冒頭、すなわちその「教」巻の書きだしのところで、浄土真宗の教えでは、往相と還相の二種の廻向を説くことが基本...
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『『教行信証』を読む』(2010)を読み直し始める(その3)

ら山折哲雄『『教行信証』を読む 親鸞の世界へ』岩波文庫、2010年第3章 難問に苦悩する親鸞 ー「信」Ⅰーここに至ってテキスト批判が行われる。親鸞真蹟本の発見が述べられる。「坂東本」は「親鸞自身の手に成る草稿本とされるようになった」(p.9...
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『『教行信証』を読む』(2010)を読み直し始める(その2)

山折哲雄『『教行信証』を読む 親鸞の世界へ』岩波文庫、2010年第2章 依拠すべき原点と念仏ーー「教」から「行」へーー山折哲雄氏は『教行信証』という作品と言っている(p.v、vii、viii、2、9、32、36、40、43、44、46、52...
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『『教行信証』を読む』(2010)を読み直し始める

山折哲雄『『教行信証』を読む 親鸞の世界へ』岩波文庫、2010年驚くということ『教行信証』の二つの主題と一つの目的を山折哲雄氏は提示するが、それは後に回すことにする。まず、『教行信証』の時代背景が語られる。「すでに師の法然は念仏のみを選択す...