読書時間

読書時間

『夢の華』(1998)

山田修司『夢の華』毎日コミュニケーションズ、1998年第2刷山田修司詰将棋作品集である。第100番のタイトルを「夢の華」としている。故二上達也九段が「序にかえて」を書いていて、「暗示的」と評していた。第100番はタイトルだけの未完の譜だった...
読書時間

『見仏記』(1993)

いとうせいこう、みうらじゅん『見仏記』中央公論社、1993年、1994年第5刷私は勘違いしていた。二人の名前があるのでテッキリ二人で分担して書いているものだと思っていた。確かに分担していたけれど、文章はいとうせいこう氏が、絵はみうらじゅん氏...
読書時間

『驢鞍橋』(1948)

鈴木正三著、鈴木大拙校訂『驢鞍橋』岩波文庫、1948年、1977年第2刷『驢鞍橋(ろあんきょう)』は山本七平の『勤勉の哲学』で知った曹洞宗の禅僧鈴木正三(1579-1655)の言行録だ。凡例によると、萬治三年(1660)に刊行され、寛文九年...
読書時間

『出羽三山 山岳信仰の歴史を歩く』(2017)

岩鼻道明『出羽三山 山岳信仰の歴史を歩く』岩波新書、2017年1.知らなかった出羽三山出羽三山は知っているようで知らない。まだ、訪れたことがないこともある。松尾芭蕉の『奥の細道』と森敦の『月山』くらいしか読んだことがなく、あとは山岳宗教関係...
読書時間

『近代史における国家理性の理念』国家を見極める思想

『近代史における国家理性の理念』国家を見極める思想谷沢永一、渡部昇一、山崎正和、林健太郎、高坂正堯、山本七平『古典の愉しみ』PHP研究所、1983年林健太郎とは誰か『古典の愉しみ』の林健太郎の「『近代史における国家理性の理念』国家を見極める...
読書時間

『坪内逍遥訳 新修シェークスピア全集』アンビヴァレンスの饗宴

『坪内逍遥訳 新修シェークスピア全集』アンビヴァレンスの饗宴谷沢永一、渡部昇一、山崎正和、林健太郎、高坂正堯、山本七平『古典の愉しみ』PHP研究所、1983年山崎正和氏の体験『古典の愉しみ』の中から山崎正和氏を通勤時間に読む。山崎正和氏は「...
読書時間

『瑞籬の香木』(1976)(その2)

池田瓢阿『瑞籬の香木』求龍堂、1976年日本陶磁協会の「陶説」に「瑞籬の香木」が載って、夏頃に見知らぬ女性より手紙が池田瓢阿の元に届いた。以前に勅銘の香木を手に入れたが、何故名香なのかと不審に思っていたことが池田瓢阿の随筆を拝見して得心した...
読書時間

『瑞籬の香木』(1976)

池田瓢阿『瑞籬の香木』求龍堂、1976年竹芸の二世池田瓢阿(ひょうあ)が「几楽亭雑記」と題して日本陶磁協会の「陶説」に連載したもの。本の題名にとられた「瑞籬の香木」という篇は近衛豫楽院(近衞家熙)の言行を山科道安が記した『槐記』を長年愛読し...
読書時間

『古寺巡礼』日本の宿命を凝視する眼

谷沢永一、渡部昇一、山崎正和、林健太郎、高坂正堯、山本七平『古典の愉しみ』PHP研究所、1983年私は高坂正堯の「『古寺巡礼』日本の宿命を凝視する眼」を読んで和辻哲郎の読み方を教わった気がした。しかし、「今、思い出してみても、浄瑠璃寺への道...
読書時間

『古典の愉しみ』(1983)

谷沢永一、渡部昇一、山崎正和、林健太郎、高坂正堯、山本七平『古典の愉しみ』PHP研究所、1983年『古典の愉しみ』は丸山有彦氏がデカルトの書簡集から谷沢永一が発想法を学んだと書いていたのが記憶に残り、いつか読んでみたいと思っていたが、何しろ...