ひととき

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95「夏に取り残される」千宗室

ひととき 2017年9月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「夏に取り残される」というタイトルでした。晩夏の休日にバーベキューを若い人達とするに当たり、家元がお酒について呟いています。還暦を前にしてビールやウイスキーが飲...
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94 「山の端の夏」千宗室

ひととき 2017年8月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「山の端の夏」というタイトルでした。山端へのサイクリングの思い出の話でした。家元が東へ向かうため自転車で賀茂街道を遡り東進して北白川通に突き当たり、北に向かい三...
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93「昔の名前で」千宗室

ひととき 2017年7月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「昔の名前で」というタイトルだった。昔の名前は烏丸車庫だったり、通名だったりする。紫明通は嘗て下総通北山通は十二間通今宮通は六間通夏の花の色が盆地の暮らしを集約...
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92 「ツバメの巣」千宗室

ひととき 2017年6月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「ツバメの巣」というタイトルでした。「このところ春と秋が短くなった」と家元がいう。久しぶりに某商店街をぶらつき、3時過ぎだというのに横道から良い匂いがしてくる。...
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91 「雨音と黒縁メガネ」千宗室

ひととき 2017年5月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「雨音と黒縁メガネ」というタイトルでした。家元が期待していた本に裏切られて所在のない夜を過ごすことになった。雨音がフォービートに聴こえ、ジャズのCDを捜すことに...
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90「バドミントンの羽根」千宗室

ひととき 2017年4月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「バドミントンの羽根」というタイトルだった。鴨川沿いと思われるベンチに腰掛けて柳の古木を見ていると、少女がやって来てバドミントンの羽根を打ち上げ始めた。風がない...
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89「戻れない場所」千宗室

ひととき 2017年3月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「戻れない場所」というタイトルだった。「もう一度行こうとしてもどうしても叶わない場所がある。時空のゆがみに偶然に迷い込んでしまったという、そんな不思議な経験をし...
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88「薄氷」千宗室

ひととき 2017年2月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「薄氷」というタイトルだった。手水鉢に張った薄氷の話を出し、「この町に生まれて六十回、私は未だに冬と折り合いをつけられないままでいる」と家元が吐露している。後半...
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87「物の怪」千宗室

ひととき 2017年1月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「物の怪」というタイトルだった。家元は愛宕山の向こうに天狗のお宿があると聞かされていた。しかし、名前をしっているのは鞍馬山と比叡山と大文字山だった。だから西山は...
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86「もしイチョウが海に舞ったなら」千宗室

ひととき2016年12月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「もしイチョウが海に舞ったなら」というタイトルだった。堀川今出川から紫明への中央分離帯のイチョウが見事だという話になり、シベリウスの『フィンランディア』が思い出...
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85 「天井裏の怪」千宗室

ひととき 2016年11月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「天井裏の怪」というタイトルだった。家元がまた20年ほど前の話をする。子供部屋の天井から妙な音がするので、確かめたら、子猫が3匹だった。それを賀茂川の上流の猫...
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84 「ルーおじさんのカウンター」千宗室

ひととき 2016年10月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「ルーおじさんのカウンター」というタイトルだった。家元が20年振りに訪ねた店である。Jazzの高音が蒸した夜に抜けていく。油を引いた床板が軋む音がした。カヌレ...
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83 「納涼トマト」千宗室

ひととき 2016年09月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「納涼トマト」というタイトルだった。家元が焼酎にトマトを擦り下ろしを混ぜたものを飲むくらい美味しいトマトの話から始まり、テッパン串焼きのモリタさんの店を楽しん...
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82 「祭の夜」千宗室

ひととき 2016年08月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「祭の夜」というタイトルだった。家元が自転車で神社の夜祭へいった時の話だった。鳥居を夜店の明かりが照らしていた夕方だった。綿菓子やベツコウ飴、おもちゃ屋、射的...
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81 「睨む空蝉」千宗室

ひととき 2016年07月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「睨む空蝉」というタイトルだった。家元がジョギングをするジュースを買い換えて、おろしたところ、雨に降られる話だ。雨宿りした百日紅の木に蝉の脱け殻があり、早過ぎ...