88「薄氷」千宗室

ひととき

ひととき 2017年2月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「薄氷」というタイトルだった。手水鉢に張った薄氷の話を出し、「この町に生まれて六十回、私は未だに冬と折り合いをつけられないままでいる」と家元が吐露している。

後半は何と雲ヶ畑の岩屋不動のヤマネの写真の話だった。志明院については行ってきたので水の森 志明院の報告を読んでもらうことにして、家元の文章を味わいたい。

「岩屋不動となれば鳴神上人。深山幽谷である。耳に入るのは山が立てる音だけ。不要なものは山が吸い取ってしまう。日差しにしろ雨にしろ、森と岩とが上手に管理してきた土地だ」。

「町中と雲ヶ畑とでは底冷えの質が違う」。あの水の森の雪姿を想像するのだった。

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