90「バドミントンの羽根」千宗室

ひととき

ひととき 2017年4月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「バドミントンの羽根」というタイトルだった。鴨川沿いと思われるベンチに腰掛けて柳の古木を見ていると、少女がやって来てバドミントンの羽根を打ち上げ始めた。風がないのに柳の枝が揺れてバドミントンの羽根を叩いた。少女は柳に向かって「イジワル」と言った。それを見ていた家元は、「お嬢ちゃん、春とは思ったより意地悪なのだよ」と心の中で呟いた。

コメント

タイトルとURLをコピーしました