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『本のなかの本』(1990)

向島敏『本のなかの本』中公文庫、1990年 毎日新聞の日曜版に1982年9月5日〜1985年8月25日まで連載した「とっておきの本」をまとめた『本のなかの本』(毎日新聞社、1986年)を1990年に中公文庫にしたもの。 取り上げた作品は15...
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『片岡義男 本読み術ー私生活の充実(シリーズ日常術12)』(1987)

甘夏書店さんで入手した片岡義男著『片岡義男 本読み術ー私生活の充実(シリーズ日常術12)』(晶文社、1987年)を読む。 そもそも、この本は持っていたので「古書空間」のカテゴリに入るのはおかしいのだか、手放してしまったとみえる。 「本を読む...
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『老舗考』(1980)

「老舗」について、鰻屋で、どういうものなのかという話を知人としてみたが、うまい説明が見つからなかった。明治40年創業のこの店は「老舗」と言えるのだろうか。知人の「老舗リスト」には入っていないという。「老舗」を手元にある岩波古語辞典を引いてみ...
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『とくとく花仙』(1991)

丸谷才一、大岡信、井上ひさし、高橋治『とくとく花仙』文藝春秋社、1991年 文學界の以下の花仙をまとめたもの 菊のやどの巻 1989年新年特別号 大魚の巻 1990年新春特別号 加賀暖簾の巻 1990年8月号 ぶり茶飯の巻 1991年5月号...
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『茂山千五郎家のおまわり』(2003)

和らいの炊いたん 和らいの和えたん 和らいの揚げたん 和らいの焼いたん 和らいの炒めたん 「おまわり」とはおかずのことである。 茂山千五郎監修『茂山千五郎家のおまわり』(ロック・フィールド、2003年、非売品)を見ていると心が和む。
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『叡智』(1935)

ポオル・ヴェルレエヌ、河上徹太郎譯『叡智』芝書店、1935年 新潮文庫版に1959年になったが、そちらは持っていない。 跋に河上徹太郎が「私が如何なる讀書によっても救われなかった魂の荒寥を唯此の一巻によって醫すことが出來た」と書いてある。 ...
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『高野切第一種』(1993)

渡邊隆男『日本名筆選1 高野切第一種 伝紀貫之筆』二玄社、1993年、2014年2版(増補)第9刷 書はやらないのであるが、このところ古典の読み直しの本を読むことで、書と言葉の関係を意識するようになった。古文を読むためではなく古典を読むため...
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『ひらがなの美学』(2007)

石川九楊『ひらがなの美学』新潮社、2007年、2012年第2刷 小松英雄『丁寧に読む古典』(笠間書院、2008年)に『ひらがなの美学』の石川九楊氏との「ひらがな対談」を読めとあったので買い求める。とんぼの本のシリーズは薄い割には内容が濃い。...
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『古典再入門』(2006)

小松英雄『古典再入門』笠間書院、2006年、2010年再版 初歩の人達も読める専門書 どうにもやばい、古文は読む気しなくなる。ちゃんと古典が読みたくなる。土左日記は通説のようにはもはや読めない。女文字と女性になってではえらい違う。女性からの...
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『丁寧に読む古典』(2008)

小松英雄『丁寧に読む古典』笠間書院、2008年 高野切で古今集を読んでいくと、仮名文字がテクストと異なるとしかいいようのないのが出てきて困ったことがあった。どうにも読めないのである。今回、小松英雄氏の古今集の解読を読んで納得することができた...