断片記憶

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RIP Yoko Nogiwa

RIP Yoko Nogiwa 野際陽子さんが2017年6月13日に亡くなられた。 昔、テレビでキーハンターを見ていたことを思い出す。非常のライセンスを歌う彼女の理知的な風貌に憧れたのもだった。 ご冥福をお祈りいたします。
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『全国女性街ガイド』(2016)

渡辺寛『全国女性街ガイド』(カストリ出版、2016年)というタイトルの豆本を相方からもらう。『吉田類の酒場放浪記』という番組に対抗して『おんな酒場放浪記』ができて、男女同権を主張する立場からは、『男の街』があろうと思ってググると、宮史郎の『...
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『日本の歴史16 天下泰平』(2009)

横田冬彦『日本の歴史16 天下泰平』講談社学術文庫、2009年、2014年第3刷 序章「天下泰平」の時代 早稲田の研究会で子安宣邦先生があげられていた本だ。序章「天下泰平」の時代は古活字版『大坂物語』から始まる。横田冬彦氏は「この書に刊記は...
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冬の高野山

竹内信夫『空海入門 弘仁のモダニスト』ちくま学芸文庫、2016年 竹内信夫が冬の高野山で『空海入門』を書いた。空海が愛した「高野(たかの)」という「平原の幽地」を実感するため、敢えて空海と同じく、冬の高野山に住むことにしたのである。参拝者と...
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下緒の結び方

全日本刀匠会『写真で覚える日本刀の基礎知識』株式会社テレビせとうちクリエイト、2006年、2009年第4刷 この本は下緒(さげお)結び方を解説している稀有な本である。若旦那の居合刀の下緒を作るために、知人の奥様を案内して京都へ何度か行ったこ...
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古書修理

戸高一成氏「古書修理」(週刊新潮、2017年5月18日号)は、古書を分解して修理する話である。その経験により戸高氏は「本は、内容さえ同じならそれでよいという向きもあるが、私はそう思わない。本は、印刷、製本、用紙、デザイン、そして函、カバー、...
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読書ほど得なことはない

藤原正彦氏の管見妄語「読書ほど得なことはない」(週刊新潮、2017年5月18日号)は、奥さんの藤原美子氏に「あなたは筆が遅い」と言われたこと対して、これ以上速く書けない理由があると書いている。 藤原正彦氏は日本の諜報に関する作品を書いていた...
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『花の百名山 6』(2002)

『花の百名山 6』NHKエンタープライズ21、2002年 三ツ峠山はクライミングのゲレンデとして春に行ったものだ。富士山が見えて気持ち良いが、浮石が落ち切るまでは落石に注意が必要だ。冬は裏三ツ峠の滝でアイスクライミングをした。 このDVDの...
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「知的生活」とは何か

「知的生活」とは 故渡部昇一氏のいう「知的生活」というのは考えてみればよく分からない言葉だ。P.G.ハマトンのThe Intellectual Lifeからきていると思われる。「方法」はhow-toではなくwayであろう。 渡部昇一は「知的...
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渡部昇一氏逝く

2017年4月17日に渡部昇一氏が亡くなった。86歳だった。 私は、知的生活の方法に憧れたので『知的生活の方法』(1976)『続 知的生活の方法』(1979)『知的余生の方法』(2010)『実践・快老生活』(2016)を読んできたが、最後の...