色彩の形而上学

断片記憶

2014年12月27日の若松英輔氏の連続講座「叡知の台座 井筒俊彦と近代日本」の第6回は「色彩の形而上学 志村ふくみと井筒俊彦」だった。東京堂書店の6階の東京堂ホールは満席だった。志村ふくみ氏の糸を一箱見せてもらえた。肉眼で見る色は素晴らしかったが、話の方は光と色のことだった。心眼で見る世界の話はプロティノスに始まった。井筒俊彦、志村ふくみ及び伊原昭の散りばめられたテキストが響き合うのを聴いた気がする。若松氏が風邪声だったのも読み上げる調子が印象に残った。

話を聴いたあとで次回の2015年2月28日の「再臨と超越 内村鑑三と井筒俊彦」は日程が合わないので、若松英輔氏『内村鑑三をよむ』(岩波ブックレット、2012年)を買った。この小品のなかに、展開すべきものが詰まっている。

「日本的霊性は仏教や儒教の伝統に花咲くとは限らない。それは「基督教」においても開花する」(若松英輔『内村鑑三をよむ』)。

コメント

タイトルとURLをコピーしました