断片記憶

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古都からの便り

古都から喪中の葉書が届いた。 馴染みの割烹の親爺さんからだった。連れ合いに先立たれことを告げていた。電話口のあの甲高い声はもう聴けなくなった。去年の霜月に挨拶したのが最後だった。合掌。
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料理をするということ

土井善晴『一汁一菜でよいという提案』新潮文庫、2021年第3刷 食事の見直しは、管理栄養士さんが呆れるくらい、詳細な食材分析を続けて、半年で目的を達成した。その後は、リバウンドしないように維持を努めていたつもりだったが、飲み過ぎで身体を壊し...
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読書時間

写真の一年を振り返ってという通知を開いてみたら、花と食事のシーンばかりだった(笑)。スマホで簡単に写真を撮ることができる。でも普段は写真を撮らない。敢えて撮るから残る。眺めていると切なくなる。 気がついたら本が畳の部屋に積み上がっていて、足...
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RIP 中村吉右衛門

中村吉右衛門さんが2021年11月28日に亡くなられた。77歳というので、まだまだだと思っていたのに残念です。歌舞伎では一度しか見たことがありませんが、中村勘三郎さんとの共演で無骨な友人役をやられていて意外な気がしました。テレビ時代劇の「鬼...
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RIP 瀬戸内寂聴

瀬戸内寂聴さんが2021年11月9日にお亡くなりになりました。99歳でした。ご冥福をお祈りいたします。 『京まんだら 上下』(講談社文庫、1976年)、『いよいよ華やぐ 上下』(新潮文庫、2001年)、『美は乱調にありーー伊藤野枝と大杉栄』...
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漫然と読む

1テーマ概説書の読み方については、高等遊民氏のnoteが参考になる。 【3時間で3周】入門書や概説書を効率よく読み進める10のプロセス
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「道具としての英語」になっているか

「道具としての英語」は日本人の英語表現を獲得することを目指す。
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自然に問う力

とある研究大会で福岡県出身の彫刻家・外尾悦郎氏のスペインのサグラダ・ファミリアの芸術工房の監督としての取り組みについてのインタビュー動画を観た。外尾悦郎氏はカッコイイし、紡ぎ出す言葉に迫力がある。もっと話を聴いてみたいと思った(注)。 「毎...
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『学問の世界 碩学に聞く 上』(1978)

加藤秀俊・小松左京『学問の世界 碩学に聞く 上』講談社現代新書、1978年 碩学という言葉を聞かなくなった。専門性が深まると、井戸をいくつも掘るようなことは難しくなる。学問の方法論に共通のものがあるとすれば、専門以外の分野も効率的に掘ること...
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『英語類義語活用辞典』(2003)を通勤のお供にする

最所フミ編著『英語類義語活用辞典』ちくま学芸文庫、2003年 牧野髙吉著『日本人が知らない英語のニュアンス』(角川ソフィア文庫、2021年)を読み終えて、英語の語感の本を続けて読みたいと思った。そこで最所フミの本を思い出した。最所フミ編著『...