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『なぜ歴史を学ぶのか』(2019)

リン・ハント、長谷川貴彦訳『なぜ歴史を学ぶのか』岩波書店、2019年日経新聞の書評(2019時11月30日)を見て、このテーマの今日的意義を確認するために購入した。E. H. カー、清水幾太郎訳『歴史とは何か』(1962年、2018年第88...
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『上海』(1942)

殿木圭一『上海』岩波新書、1942年、2019年第3刷2019/11/27 東京堂書店本書の原稿が書店へ渡されたのが1941年12月6日と後書きに書いてあった。米英に宣戦布告する2日前である。「中国の半封建的半植民地的地位からの脱却は、上海...
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『雛を包む』(2006)で書かれた京都

有吉玉青『雛を包む』平凡社、2006年有吉玉青(たまお)氏のエッセイは母佐和子のことを綴ったものという印象があったが、これは茶席の話が多かった。私はお茶はやらないし、絵画や道具にも目が悪くなってから興味を持てなくなった。それでもページをめく...
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『ヨーロッパ戦後史 上』(2008)その2

トニー・ジャット、森本醇訳『ヨーロッパ戦後史 上』みすず書房、2008年書誌情報POSTWARA Hgstory of Europe Since 1945by Tony JudtWilliam Heinemann 2005前に読み始めた時か...
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『古代朝鮮』(2004)

井上秀雄『古代朝鮮』講談社学術文庫、2004年、2012年第14刷書誌情報『古代朝鮮』NHKブックス172として1972年に刊行された。文庫化に当たり解説の鄭早苗大谷大学文学部教授(当時)が校訂した。著者ともに故人。「歴史の研究目的は未来史...
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2019年11月購入図書

11月は霜月である。神無月の終わりからめっきり冷え込んできた。本はできるだけ見ないようにして、紙を整理していた。(購入後記)金子拓氏の本は久しぶりかも知れない。しかし、「信長を研究することすら半分腰が引けているのに、光秀なんてとんでもない、...
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2019年11月購入古書

霜月は紅葉が遅れていた。(購入後記)今月は古書を課題図書だけにした。しかし、カテゴリが難しい。【エッセイ】日本戦歿学生手記編集委員会編『きけわだつみのこえ 日本戦歿学生の手記』東大協同組合出版部、1949年器の紅葉に名残を感じる。
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2019年11月書籍往来

霜月は箱の中から本が出てくる。【思想】子安宣邦『日本人は中国をどう語ってきたか』青土社、2012年【歴史】村井章介『世界史のなかの戦国日本』ちくま学芸文庫、2012年【知】山鳥重『「わかる」とはどういうことか』ちくま新書、2002年、201...
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『「わかる」とはどういうことか』(2002)

山鳥重『「わかる」とはどういうことか』ちくま新書、2002年山鳥重(あつし)氏がエントロピーを使って説明するところから話は面白くなりました。山鳥重氏は脳の高次機能障害の臨床医なので熱力学の専門家ではありませんが、説明は腑に落ちました。人間が...
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『きけ わだつみのこえ 日本戰歿學生の手記』(1949)

日本戰歿學生手記編集委員會編『きけ わだつみのこえ 日本戰歿學生の手記』東大協同組合出版部、1949年無言館という戦歿画学生慰霊美術館が上田市にある。二度ほど訪れたことがある。画学生の絵だけでなく、手記や葉書も残されている。日本戦歿学生の手...
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『本当のような話』(1977)

吉田健一『本当のような話』集英社文庫、1977年第3刷吉田健一の『本当のような話』(集英社、1973年)は寝室の本箱に『書架記』(中央公論社、1973年)と一緒に挿してあって、時々開くようなことをしている。今回は、実家の古い文庫用本箱に挿し...
ひととき

奈良その奥から 14「伝承の重み」

岡本彰夫 『ひととき』2019年12月号元春日大社権宮司の岡本彰夫氏が「風格」について『ひととき』2019年12月号に書いている。「伝承は「心象遺産」である」。「講談や浪曲で喧伝された「忠臣蔵」には史実に無い咄がワンサカ盛り込まれている」。...
ひととき

122 「イパネマ」千宗室

ひととき 2019年12月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「イパネマ」というタイトルでした。家元が時おり立ち寄るシガーバーでボサノバを聴くことから始まる。アントニオ・カルロス・ジョビンのイパネマの娘だ。確かに、リオの...
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『静寂と沈黙の歴史』(2018)

アラン・コルバン、小倉孝誠・中川真知子訳『静寂と沈黙の歴史』藤原書店、2018年書誌情報Alain CORBIN "HISTOIRE DU SILENCE: De la Renaissance à nos jours"Editions Al...
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『沈黙の神々』(2005)

佐藤洋二郎『沈黙の神々』松柏社、2005年小説家が全国の17の古社を訪ね歩く。何で買ったか忘れてしまった。自分知らない神社への紀行文を読むのは楽しい。そして訪ねたくなる想いは深まる。岡谷公二の『神社の起源と古代朝鮮』(平凡社新書、2013年...