神無月の頃という出だしで書いたら兼好法師になってしまう。それにしても今年の金木犀はやっと夜の闇に香りを漂よわせはじめた。10日は遅れているのかもしれない。
(購入後記)
この時期あたりの本は記録がないので記憶に頼って購入することになる。井筒俊彦のイスラームシリーズは文庫と新書は大概買っていたので、この本も多分本棚に挿さっているかもしれないが、買いたい時は読みたい時なので購入して電車の中で読んでいる。記憶にない出だしだ。若松英輔氏の解説「読むという秘儀」に「この講義録を通じて井筒は、言葉と「コトバ」を使い分けている」(p.401)とあるのも記憶にない。1982年1月から3月にかけて「岩波市民セミナー」で行った10回の連続講座の記録なので、井筒にしては読みやすい。被った場合は井筒俊彦の書籍一覧を作成して供養する。
【思想】
井筒俊彦『『コーラン』を読む』岩波現代文庫、2013年、2024年第9刷
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