2023年09月購入図書(その6)

書籍目録

本は読んでから次の本を買うという原則はなかなか守られないでいる。長月の夜の誘惑が多いからなのだろうか。思考が分散するのか、本筋を追う力がないため脇道へ誘い込まれてしまうのだろうか。あれもこれもはできない相談である。自分の興味との兼ね合いで絞っていくと、言葉や意識に関するものになっていくのだろう。

(購入後記)

ものごとの考え方ということを教わった記憶はない。最近読んだジャック・デリダの本のタイトルをもじればApprendre à penser enfinということになるのだろうか。それほどに考え方というのは読めば分かるというような前提があるものなのだ。正しく考える方法ということでは鹿島茂氏の『思考の技術論』(平凡社、2023年)を読んで、方法は分かったつもりだったが、分かるということそのものは分かっていない。分かるはずだという何の根拠もない前提があったことが養老先生の指摘で明らかになったのだった。

【思想】

養老孟司『ものがわかるということ』祥伝社、2023年第5

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