2023-08

散歩時間

フェードルを観る

国立小劇場で中村京蔵さんの爽涼の會「フェードル」を観た。「フェードル」はラシーヌの原作のギリシア悲劇を中村京蔵さんが歌舞伎様式で演じていた。これについては賛美両論があるだろう。歌舞伎を見慣れた者にとっては様式美のよさを改めて感じたのであった...
断片記憶

『特別てい談』を読む

『特別てい談 東洋哲学とは何か』斎藤慶典、安藤礼二、山崎達也、2021年7月31日猛暑の街を喫茶店を求めて歩き、課題図書を読んで昼寝をする。「てい談」は色々刺激を与えてれる。プロティノスについて、日下部吉信著『ギリシア哲学30講 人類の原初...
読書時間

『「東洋」哲学の根本問題』(2018)その4

斎藤慶典『「東洋」哲学の根本問題 あるいは井筒俊彦』講談社選書メチエ、2018年本章は以下の3節で構成される。第II章 空/無a)「空」の徹底斎藤慶典氏は井筒俊彦の「井筒における「無」と〈「無分節」の「存在エネルギー」〉の同一視ぶりを」(p...
読書時間

『「東洋」哲学の根本問題』(2018)その3

斎藤慶典『「東洋」哲学の根本問題 あるいは井筒俊彦』講談社選書メチエ、2018年本書ははじめにで示されたように、以下で構成される。序章 井筒「東洋」哲学第I章 表層/深層第II章 空/無第III章 〈いま・ここで=現に〉第I章 表層/深層a...
読書時間

『「東洋」哲学の根本問題』(2018)その2

斎藤慶典『「東洋」哲学の根本問題 あるいは井筒俊彦』講談社選書メチエ、2018年本書をどこまで読んだかすでに忘れていた。付箋が貼ってあるところまでであろう。元々、読書会の参考に引っ張り出して読もうと思ったが、花火で本のありかがわからなくなっ...
読書時間

『言語と呪術』(2018)

井筒俊彦、安藤礼二監訳、小野純一訳『言語と呪術』慶應義塾大学出版会、2018年井筒俊彦の英文著作翻訳コレクションの一つである。安藤礼二氏の解説を読むために入手してみた。第一章の予備的考察を読んで本書の方法と限界が分かればそれに越したことはな...
書籍目録

2023年08月購入図書(その4)

葉月は残暑が続く。第一外国語が道具としてどこまで使えるか、普段から悩ましく思っている。読んで理解した内容について著者に聞けるわけではないので正確に読めているのかはわからない。そもそも理解するには文化的な背景も必要になるので、コンテキストを離...
書籍目録

2023年08月購入図書(その3)

葉月もお盆になった。川島俊之住職より来た読書会の案内で、安藤礼二氏が訳したとばかり思っていた本が、よく見ると監訳であった。まあ、それでも勢いで購入した。(購入後記)井筒俊彦について、「東洋哲学とは何か」と第して特別てい談したものを読んでみた...
読書時間

『先代旧事本紀 現代語訳』(2013)

安本美典監修、志村裕子訳『先代旧事本紀 現代語訳』批評社、2013年、2014年第2刷石井公成氏のブログ「聖徳太子研究の最前線」を読んでいて『先代旧事本紀大成経』が偽書として扱われていた。それで、『先代旧事本紀』の方も偽書説があって、以前そ...
書籍目録

2023年08月書籍往来

八月は葉月という。言葉の由来は一つとならないし、私が不思議がって遣っているだけて特に意味はない。そもそも旧暦では季節がずれている。秋の季語である。ブログによれば、2014年の8月に上田正昭・鎌田純一の対談本『日本の神々「先代旧事本紀の復権」...