葉月の読書始めは、取材に基づいた本である。カテゴリにノンフィクションと入れたのは初めてかもしれない。丸善などの洋書コーナーはFICTIONとNONFICTIONに大別されているが、和書ではNONFICTIONという区分はなく主題別に分かれているのが普通である。だから、私も主題別に文学、歴史、思想、科学などのカテゴリを使ってきた。本書は専門書ではないし、エッセイでもない。著者も「ノンフィクション」と書いているので(p.10)、尊重することにした。
(購入後記)
中世ラテン語にはまだ、興味はないが、全くラテン語に素人の新聞社の人が中世ラテン語の辞書を100年かけて作った人々に取材したという話に興味を持った。人は成果を求めなくても仕事をなすことができる。そんな話ではないかと思い買ってみた。
【ノンフィクション】
小倉孝保『中世ラテン語の辞書を編む 100年かけてやる仕事』角川ソフィア文庫、2023年
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