2022年07月購入図書

書籍目録

水無月から続いていた猛暑もようやく一服となりそうだ。

(購入後記)
夜中に目覚めて、ラジオ深夜便を聴いたが、興味が湧かなかったので聞き逃しを聴くことにした。和田忠彦氏がカルチャーラジオ 文学の世界 作家と旅するイタリアの旅 (13)「水が刻む時、ふたたび”見えない都市”へ」のなかでソ連(現ロシア)から国外追放された詩人のJoseph Brodsky(1940-1996)が冬に訪れたヴェネツィアを書いた散文の話をしていて、深い霧のイメージが何故か私を刺激してkindle版を読み出した。ノーベル文学賞を受賞した現代詩人の散文は視覚的だった。

【エッセイ】
Joseph Brodsky “Watermark: An Essay on Venice” Penguin Modern Classics, 2013, kindle

彼が32歳のときに、冬のヴェネツィアを訪れた話から始める。

「Many moons ago the dollar was 870 lire and I was thirty-two. The globe, too, was lighter by two billion souls, and the bar at the stazione where I’d arrived on that cold December night was empty. I was standing there waiting for the only person I knew in that city to meet me. She was quite late.」

—『Watermark: An Essay on Venice (Penguin Modern Classics)』Joseph Brodsky著

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