『哲学講義』(2012)

読書時間

アラン、中村雄二郎訳『哲学講義』白水iクラシックス、2012年

本書は『アラン著作集1 思索と行動のために』(白水社、1981年)を改題し、一部改訂したとある。

底本は Élements et philosophie, Editions Gallimard, Paris, 1941.

前田英樹氏が解説「哲学講義」に寄せてを書いている。

アランの序論を読むと、哲学は「欲望や野心や恐れや悔恨を規制するための、善と悪とに関する正確な評価を意味する」。そして、「哲学がつねに倫理的もしくは道徳的な学説をめざしていること、そしてまた、哲学が各人の判断の上にただ賢者の忠告のみ助けとして築かれることが、わかろうというものである」と書かれている。

リセの哲学授業がこの本だったりすると、何とも楽しいだろうと思う。

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