ドラマチックな古都の秋

旅の時間

この秋は台風21号の被害が出て京都や滋賀の観光にも影響が出ていた。台風24号の後の古都が心配だったが、台風25号が接近するなかで京都に行くことになった。

京都に着くと台風のせいか何やら蒸している。ふたば書房京都駅八条口店で本を買って蹴上へ向かう。髙木屋で珈琲を飲みながら、粟田神社の粟田祭の日程を親父さんに聞きながら、雨が小降りになるの待った。

レストランひらまつ高台寺

ふたば書房ゼスト店で本を買って、相方と待ち合わせ、車で高台寺へ向かう。高台寺南門通に入ると正面右手に山荘京大和のあったあたりにクレーンが見えた。ここはパークハィアット京都を新築中だった。もちろん料亭の方も立て直し中である。

その南側にあるレストランひらまつ高台寺へ初めて訪れる。レストランひらまつ高台寺は平松博利(通称 平松宏之)氏が創り上げた高級レストランブランドの京都店である。料亭「高台寺 土井」の跡を改修した4階建のビルを目指した。

レストランひらまつ高台寺は霊山歴史館の南側の高台に位置しているので、西山を背景に法観寺の五重塔が正面に見える。絶景である。台風21号で五重塔の法輪が歪んでいるのがよく分かった。この4階からの眺めは素晴らしい。西山は全体が見えているが、最近遭難者を出した愛宕山の上部は雲に覆われて見えない。南西手前、法観寺の南方の旧清水小学校の跡地にNTT都市開発が建築中のホテルのクレーンが見えた。店の人の説明ではプリンスホテルだといっていた。北隣のパークハィアットの工事もそうだが、近隣住民対策が大変そうだ。観光地はなおさらである。町家の瓦屋根の並ぶ景色を見ながらそう思った。

料亭十牛庵を見学

軽めのランチを頂いて、相方と話す午後の時間はすぐに経ってしまう。ベランダ席へ出てデザートをとり、ハーブティを飲んでいると、西山が雲に包まれ、降り出した雨がテーブルクロスまでふきつけだした。そろそろ退散かなと思っていたら、相方が見学の話をつけていた。エレベータで3階へ降りるとそこはブライダルルームである。隣に繋がるドアを開ける。靴を脱いで長い廊下を歩くと、そこは数寄屋造の料亭十牛庵で、東側の部屋に入り障子を開けると植治の庭が雨に濡れて目の前に広がっていた。舞台が付いた贅沢な部屋を見せてもらったり、階段を上がり、西に法観寺の五重塔が、振り返ると東に緑の庭が屋根越しに見える部屋などに案内してもらった。隠れ部屋のような三畳ほどの小部屋もあった。ちょうどよい腹ごなしになった。

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