新古今和歌集も20巻よりなる。
佐々木信綱によると新古今和歌集の部立は12で、佐伯梅友によると古今和歌集の部立は10であった。二人の数え方が異なるが、四季と恋で11巻は同じ数である。津田左右吉に平安貴族は恋ばかり歌っているといわれてもしかたがない。
春歌 上下
夏歌
秋歌 上下
冬歌
賀歌
哀傷歌
離別歌
羇旅歌
戀歌 一、二、三、四、五
雑歌 上中下
神祇歌
釋教歌
注)古今和歌集の部立(佐伯梅友)
春・夏・秋・冬・賀・離別・羇旅・物名・恋・雑
以下の5巻を雑歌として「部立」とした場合
哀傷歌
雑歌 上下
雑体
大歌所御歌・神遊びのうた・東歌・墨滅歌
佐々木信綱は哀傷歌を新古今和歌集では別立しているのに対して、佐伯梅友は雑に入れている。どうも佐伯梅友説は無理がある。
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