『呉越春秋 湖底の城 第六巻』(2015)
宮城谷昌光『呉越春秋 湖底の城 第六巻』(講談社、2015年)
仕事に関係した雑誌、Webや推薦図書を読むのに疲れたときに、宮城谷昌光氏の本などを本屋で見つけると、早速買って帰り楽しんで読む。それで満足する。年に1冊なのでまた来年まで待つしかない。前の本を読み返そうと思ったら、花火の前に処分するのを承知したことを思い出した。
この巻は折返しであろう。孫武の活躍で楚に大勝した呉。伍子胥が死者に鞭打つ場面も工夫が凝らしてあって楽しめた。伍子胥の黄金期である。この後凋落する運命をどう描くのであろうか。
柴錬など昔の作家と違い、今どきの作家は無駄に長いものが多い。宮城谷氏の次作が出るのは忘れた頃だろうと思ったら秋の夜が更けていた。
コメント