稲垣良典『神とは何か 哲学としてのキリスト教』講談社現代新書、2019年
(書誌情報)
270頁の新書である。目次はさっぱりしている。索引、参考文献一覧はない。特徴は140項目の注を見開きページの左側に配置したことだ。所々のラテン語を拾って一覧表を作って読もうと思う。
稲垣良典(いながき よしすけ)氏は1928年に生まれ2022年に亡くなっている。中世スコラ哲学の専門家であった。
何年か前にネオ高等遊民氏のYouTubeの書評を見たことがあって、たまたま、本屋で目についたので買ってきたわけである。神を問うことにどのような現代的な意義があるのかわからないが、中世スコラ哲学の専門家が近代哲学をどう批判しているのか興味が湧いたのである。だいたい、「信仰の知解」(intellectus fidei)という言葉に反応していまう自分が怖い。
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