ピエール・バイヤール、大浦康介訳『読んでいない本について堂々と語る方法』ちくま学芸文庫、2016年第2刷
著者のピエール・バイヤールは、本を読むということどういうことなのかを考えた。読書の仕方を教えるハウツー本ではない。また、知識をどう構築するのかと問うても無駄である。
本を話題にするとき、われわれがどの様な思考をしているか著者は考えて、刺激的なタイトルをつけている。もっとも、タイトルは編集者が付けたのだろうから、著者が最初から喧嘩を売る様な文句を考えたとは思えない。すでにして、私も「本に書いていないことを話題にしている」。いやあ、この本は面白い。
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