内村鑑三『基督信徒のなぐさめ』 岩波文庫、1939年、2013年第40刷
若松英輔氏が『内村鑑三をよむ』(岩波ブックレット、2012年)で以下のように書いていた。
「だが、文語体で書かれていることも、その大きな要因なのだろう。全集を別にすれば、この本は、先に挙げたほかの三冊のように、簡単に手に入れることが難しくなっている。読者が減ったのである」。
おかげで岩波文庫は増刷をしたのだろうか。
内村鑑三、鈴木俊郎訳『余は如何にして基督信徒となりし乎』岩波文庫、1938年、2013年第77刷
『余は如何にして基督信徒となりし乎』も鈴木俊郎訳は文語体で書かれているので若松氏のように文語体に理由を求めるとすると今後は読まれなくなっていくのだろうか。
挙げられし人ものともに古くなりて親しみはなけれども、哀切極まる文章は魂の叫び声となりて耳に残りぬ。
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