『和歌とは何か』(2009)の読み方

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渡部泰明『和歌とは何か』岩波新書、2009年、2013年第3刷

あらゆることを問い始めると、基本的なことが分からないことだらけであること分かる。通常、「和歌とは何か」と問う人はない。三十一文字による詩であること以上に説明を付け加えようとすれば、「解釈」の問題が出てくることに気がつくからである。従って、和歌というカテゴリを説明しょうとすれば、「和歌」の全てを読むことはできないので、概念として提示することになる。すなわち「仮説」を用いる必要がある。その「仮説」で説明できればその概念は有効といえよう。和歌のように1,300年以上に長い歴史を有していれば、伝統的な解釈というのも成り立ってくる。そもそも過去・現在とも和歌が詩である以上、作者の意図や心は解釈者による推定でしかなく、解釈に関する「共感」は受け止める人に依存するため相対的である。

本書で渡部泰明氏は「和歌とは何か」とストレートに切り込りこんでいる。私の長い和歌の鑑賞の歴史に揺さぶりをかけている。しばらく通勤電車のお供にしょう。

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