『英作文の技術 ”3世界・24文型”で伝える』(2025)を読む

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澤井康佑、マーク・ピーターセン『英作文の技術 ”3世界・24文型”で伝える』中公新書、2025年

著者について

著者の澤井康佑氏は『英文法再入門』(中公新書、2021年)を読んだことがある。マーク・ピーターセン氏は『日本人の英語』(岩波新書、1988年)、『続日本人の英語』(岩波新書、1990年)が段ボール箱のどこかに眠っていると思う。

著者がお初でないのと、Xで北村一真氏がマーク・ピーターセン師きた〜!と煽っていたので購入したことは既に購入図書で書いた。

本書について見通し

英語の5文型をさらに24種類に細分化した本である。語法の本は単語毎にどの文型を取るのかを書いた本である。『関正生のThe Essentials 語法 必修英語』(旺文社、2025年)は同じ型を取る単語をまとめた本で、語法だけの受験参考書は珍しいと思ったことがある。

本書は英文和訳ではなく、英作文のために英語の5文型の活用を一貫して書いている。ありそうでなかった本である。本書は辞書の活用の仕方も書いてあり、320頁と割と厚い新書である。通勤時間を利用して8講、9時限、本書を読んでできるようになった5つのこと、及び問題演習を小刻みに進めていこう。

「項」という概念は初めて

1項動詞、2項動詞や3項動詞など見慣れない言葉が出てくるが、著者によれば、「項」という概念は高校までの英語教育には導入されていないが、言語学者は普通に用いるという。「動詞の意味を完結させるために必要な名詞を「項」と」(p.20)いう。なるほど知らなかったが、第1文型は主語(名詞)+動詞なので1項動詞である。3世界・24文型の一覧表(pp.14-15)の形で自分の中の知識を整理することが目標である。

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