読書時間

『学びとは何か』続き

今井むつみ『学びとは何かーー〈探求人〉になるために』岩波新書、2016年第4章 学びを極める「熟達するということはその分野の知識のシステムをつくりあげていくことだ」(P96)。著者は初心者と熟達者の違いをみながら、熟達者の持つ認知的な特徴に...
古都を旅する

室生寺

週刊新潮の「とっておき私の奈良」作家の澤田瞳子氏の3回目は「室生寺」だった。おおっと飛びましたね。転害門から宇陀ですか。五重塔をバックに土産店で買った横笛を吹く澤田氏は結構様になっている。どんな音色だったのか?プラス1は「安能寺」だった。空...
読書時間

スキーマの役割

今井むつみ『学びとは何かーー〈探求人〉になるために』岩波新書、2016年第3章 乗り越えなければならない壁ここでは、知識システムを創る過程で、誤ったスキーマを克服することがテーマとなっている。スキーマについて説明は、第1章にあった。「私たち...
読書時間

『学びとは何か』(2016)

今井むつみ『学びとは何かーー〈探求人〉になるために』岩波新書、2016年1.「学び」を認知科学の視点で論じる「学びとは何か」を議論しょうとすると、学ぶ目的やプロセスをみていく必要がある。学ぶことが「知識」を得ることを目的としているならば、「...
断片記憶

知識とは何か

1.適正な本の量とは?普通の生活をしていると、寝床の周りに積んである本を読むことで一年は経ってしまうに違いない。1日で1冊読める本はほとんどない。まして、ライブラリーや居間の本棚と洗面所の段ボールや玄関の段ボールは開けるまでもなくもう読まれ...
古都を旅する

植村牧場

週刊新潮の「とっておき私の奈良」作家の澤田瞳子氏の2回目は「植村牧場」だった。転害門から旧京街道を北に坂道を進むと左手に見えるのが植村牧場の看板だ。般若寺は右手にある。植村牧場は街中にある牧場である。牛舎も見学できる。知的障がい者を雇い入れ...
散歩時間

幸本会を楽しむ

桜が終わった神楽坂で春の幸本会の初日を楽しむ。春秋に催される幸本の年中行事であるが、今年は4月なのでお化けではなかった。若手(?)の芸者さんの踊りということにしておこう。恒例の「神楽坂をどり」が中止になってさびしかっただけに、芸者衆の踊りを...
断片記憶

計画的な読書とはあるのだろうか?

計画的な読書とはあるのだろうか?今年一年で仮に100冊読むとして、100冊全てが決まっていることはあるのだろうか。今年読むべき本100冊とかいうものがあったとして、その100冊を読むという人はどれくらいいるのだろうか。毎月のように書店に並ぶ...
断片記憶

「言志四録」の読み方

近世儒学はチャイナ論、チャイニーズ論ではない。近世儒学は人生論、社会論、日本人論として読まれた。その意味で、伊藤仁斎の『童子問』(元禄4年(1691)〜 宝永2年(1705))、佐藤一斎の「言志四録」(文化10年(1813)〜嘉永6年(18...
旅の時間

京おどり 2016を観る

京おどり 2016を観る宮川町で第67回京おどりを観る。今年の演出も工夫が凝らされており、周到な準備を感じた。フィナーレの宮川音頭も派手な演出で会場からも歓声が上がって楽しかった。「春爛漫花道行」第1景 さくら絵巻第2景 狐狸狐狸合戦(上)...