ひととき

79「酒が旨いとき」千宗室

ひととき 2016年05月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「酒が旨いとき」というタイトルだった。平野恵理子さんのイラストは蚕豆だ。家元が「ごく稀に本当に酒を楽しめる日がある」という。「昔はともかく、今は一人酒をしない...
読書時間

『やきもの談義』(1997)

白洲正子・加藤唐九郎『やきもの談義』風媒社、1997年第2刷1976年に駸々堂より刊行した本を再刊したもの。こういう本をどうするかが難しい。発言の裏を取ろうとすると調査が必要になる。本を処分してしまうと、問いかけも失ってしまう。焼き物に対す...
書籍目録

2016年04月購入図書

2016年04月購入図書大谷節子氏の「本書は、能の「代名詞」である世阿弥が、能という形式の文学をいかに確立したかを解くことをめざしている」によって『世阿弥の中世』は文学の区分とした。オンデマンド版はまさしくペーパーバックといった感触がある。...
書籍目録

2016年04月購入古書

2016年04月購入古書世阿弥を読もうとしたら、手元になかったのでAmazonでポチした。外部倉庫へ本を預ける意味がどんどん薄れている。図書館で借りてくれば済む本は買わなくてもよいのだが、500円だとつい買ってしまう。500円では文庫本も買...
読書時間

『「大正」を読み直す』(2016)

子安宣邦『「大正」を読み直す 〔幸徳・大杉・河上・津田、そして和辻・大川〕』藤原書店、2016年1.大衆社会は大正に成立した。子安宣邦氏は、大正に大衆社会の成立をみている。松下圭一は大衆社会の成立を第二次大戦後とする。すでに大衆社会の成立の...
古都を旅する

大野寺

週刊新潮の「とっておき私の奈良」作家の澤田瞳子氏の4回目は「大野寺」だった。磨崖仏で有名だ。笠置寺の磨崖仏がお手本であったとは初めて知った。バスの便が少ないので、室生寺の帰り道に寄りたい。室生口大野駅まで5分。プラス1は「海(かい)神社」だ...
断片記憶

金閣寺方丈杉戸絵

金閣寺方丈杉戸絵は石踊達哉氏と森田りえ子氏の作である。金閣寺で見てから、時間が経った。承天閣美術館で森田りえ子氏の展覧会がある。石踊達哉氏の展覧会を日本橋三越で見たが、杉戸絵は見るところができなかった。森田りえ子氏の杉戸絵が見られるのは楽し...
断片記憶

読み終わった本

読んだ本を処分するのは難しい。記憶はあてにならない。原典がどうしても必要になることがある。資料として引用したくなるときに限って本が見つからないことが多い。しかし、利用できる状態にしておかなかったことが問題だった。読書のプロセスは読んで終わり...
断片記憶

読んでいない本

どうしても処分しなければならないとしたら、読んでない本から手を付けるべきだと中村武生先生はつぶやいた。読んでない本の整理を考えてみた。①すぐ読みたい本か②読んだ方が良いと思っている本か③いつか読むかもしれない本か②と③は処分読みたくて買った...
断片記憶

素振り1,000回ということ

宮本武蔵は『五輪書』で、「鍛錬」という言葉をつかった。「千日の稽古をもって鍛とし、万日の稽古をもって錬とす」といった。米長邦雄永世棋聖は3,000時間がその分野の基礎をつくるために必要な勉強時間だといった。将棋のプロになるためには1万時間は...