ようやく、寺島実郎『世界認識の再構築 十七世紀オランダからの全体知』に帰ってくる

読書時間

寺島実郎『世界認識の再構築 十七世紀オランダからの全体知』(岩波書店、2025年)

時間が経ったので忘れてしまった。最初から読み直している。情報量が多いので、ゆっくり確認しながら読むか、繰り返し読むことをしないと知識としてあやふやになって使えない。オランダの短い栄光と日本を重ねてみるのであるが、スペイン、ポルトガルの没落も興味深いのである。

鎖国が中国からの自立という見方は面白い。明王朝が成立すると、周辺国に朝貢することを求めた。東アジアのパワーバランスは古代より中国を中心に回っている。

「徳川時代に入った1636年に寛永通宝が発行され、1670(寛文10)年に幕府による古銭禁止令(渡来銭使用禁止令)で、流通貨幣の交替(国産化)が実現した。つまり、初めて通貨において日本の自立が実現されたのである」(p.52)

「暦についても、江戸時代において和暦が初めて採用された」(同上)。渋川晴海の「大和暦」(1685(貞享2)年)である。冲方丁氏の『天地明察』(2011年)の話であり、これは「日本の暦の自立であった」(同上)。

世界認識の再構築

『世界認識の再構築』(2025)

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