日進月歩

断片記憶

若者にお祝いされた時に、「日進月歩」の四字熟語をいただいた。

思えば、絶え間のない発展の中で生活してきたわけだが、人類の過ごし方は、人類が選び取ったのだろう。この四字熟語が長い人類の生活リズムでないことは人口や経済発展のスケールで見れば明らかで、産業革命以降の話なのだろう。年々歳々という四字熟語は漢詩から採られている。自然は年年歳歳に見えるが常に死と再生を繰り返している。人類は死を忘れたかのように日進月歩を求めてやまない。白髪の翁も、無常を受け入れることができずに嘆くが、感情が揺すぶられなければ詩を賦すこともないのである。

コメント

タイトルとURLをコピーしました