本にすることのプロセス(その9)

断片記憶

序論のようなもの【編集中】

今回の本作りはファクトを考えることになった。ファクトに基づいて書かれたファンタジーではない。〈ファクト〉と著者が考えるファクトの積み上げからなっている。小説のように都合の良いことは一切書いていない。

御朱印帳の記載内容を書き連ねることは、ファクトなのだろうか。確かに、日付は規則に従って書いているが、定まったものにならない。日時をどう統一するかが簡単には決まらないのは、西暦を書くのと、和暦を書くことの決め事がそもそも私の中にないからである。

私にとって〈ファクト〉は御朱印帳の筆跡の掠れであったり、墨の滲みであったりするが、本にすればこの〈ファクト〉は伝わらず《ファクト》としての日付があるだけである。

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