「石上神宮」の題字は東郷平八郎元帥でした

断片記憶

石上神宮編集『石上神宮』石上神宮、1999年、2007年全面改訂

石上神宮(いそのかみじんぐう)の記憶が薄れてしまったと書いたら、本棚に『石上神宮』が挿さっていたではありませんか。本の片付けの効果です。早速御由緒を読み、境内図の古いものや現在(といっても17年前)の境内図を見てみました。

残念ながら記憶は繋がりませんでした。そもそも初めて参詣したときには何処を見るべきかはわかっていません。楼門の反対側に内山永久寺から移築した摂社出雲建雄神社拝殿があることの意味がわかっていませんでした。

明治の廃仏毀釈で内山永久寺は廃絶し(明治九年)、鎮守社住吉社の本殿が焼失したのち、その拝殿が石上神宮の摂社出雲建雄神社の拝殿として移築された(大正三年)という経緯を知らないと感慨深げにならないのです。見返しの古境内図(年代不明)を見ると若宮社とその拝殿があり、現在に重ねると摂社出雲建雄神社とその拝殿にあたります。摂社出雲建雄神社拝殿の意味がわかりました。

『石上神宮』

題字は東郷平八郎元帥

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