中沢新一『チベットのモーツァルト』講談社学術文庫、2003年
書誌情報
「本書の原本は、1983年11月、せりか書房より刊行」(p.334)。
吉本隆明の解説について、学術文庫版まえがきにコメントがある。
中沢新一氏が問題を攻略するやり方は「いまならば、同じ問題はもっとちがったやり方で攻略するだろうに、と思うこともしばしばであるが、「考古学的探究」のための資材も道具も経験も乏しい状態でなされた、そこでの探究には、いまの自分には真似することのできない独特のおもむきがあるように感じる」(p.7)と書いていた。どのようなものを考えているか知りたいものだ。課題の設定の仕方が方法をも限定するとしたら、課題が異なるのだろうか。
「この本の書名は、ジュリア・クリスティヴァの論文集『ポリローグ』からとられている」(p.15)。

『チベットのモーツァルト』
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