2023年12月書籍往来

書籍目録

「専門家と素人のはしわたしに」と当時の京都新聞社長白石古京氏が書いている。京都銀行協会が昭和37年に発足した尚史会という古文化財見学会の解説記録を冊子にしたものという。有職故実の専門家の出雲路敬和氏が見学会の解説をしていたというのだから羨ましい。対象者もそれなりの人々であることは想像に難くない。そこいらのガイドブックと比べてはならないものである。

【京都】

出雲路敬和『京都 古文化財細見記 附三大祭詳説』京都銀行協会、1975年、非売品

出雲路敬和氏が見方の決め手を指南する。

「1社寺について10度や20度ぐらい見学しても古文化財の真髄に触れることはできない。少なくとも60度・100度とじっくり拝見して、ようやく作者との馴染ができてくる」(p.iv)。

本書の117社寺の解説と三大祭に石清水祭の解説を読んで知識を更新したい。

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