ウォルター・アイザックソン、西村美佐子、野中香方子訳『コード・ブレーカー 上』文藝春秋、2022年
生命科学の先端を科学者の伝記で描く本である。上下2巻本であるが、読める気がしないので上巻だけを手にした。年末に向かって本を読む時間が減っているからである。黄リー教は意外に時間がかかっているし、ラテン語四週間とのダブルは時間切れで、本まで届かない。
ジェニファー・ダウドナという2020年のノーベル化学賞を受賞した生命科学者の物語といってよい。著者のウォルター・アイザックソンはスティーブ・ジョブズの伝記を書いた人だ。ヘンリー・キッシンジャーの伝記も読んでみたくなるが、以前に比して強い興味は持てなくなっている。米国の大統領達の本も処分してしまったので、好奇心の持ち方が変わってしまったようだ。
ジェニファー・ダウドナという女性生物学者の生い立ちや彼女がレッドオーシャンのDNA研究ではなくRNAに着目した点が面白い。クリスパー(CRISPR)というゲノム編集技術の発明がもたらす意味を考えながら読むことにする。
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