2021-12

読書時間

『江戸の学びと思想家たち』(2021)

辻本雅史『江戸の学びと思想家たち』岩波新書、2021年 前田勉氏の『江戸の読書会ーー会読の思想史』(平凡社、2012年)を読んだ時は、それほどでもなかったが、コロナ禍でオンライン読書会がTwitterのTLによく出てくるようになった。私も去...
読書時間

『極限の思想 ドゥルーズ 内在性の形而上学』(2021)

山内志朗『極限の思想 ドゥルーズ 内在性の形而上学』選書メチエle livre、2021年、kindle版 中世スコラ哲学者がドゥルーズをどう読むのか気になってAmazonしてしまった。 ドゥルーズを語ることによって自分が現れてくる。 「 ...
読書時間

『白井晟一 入門』(2021)

渋谷区立松濤美術館編『白井晟一 入門』青幻舎、2021年 暮れになって新型コロナウィルスの規制が弱まったので外出しやすくなった。しかし、混むところは嫌いである。今回の図録も青幻舎が手掛けている。青幻舎の『白井晟一 精神と世界』に比べると全体...
読書時間

『人間の土地』(1955)

サン=テグジュペリ、堀口大學訳『人間の土地』新潮文庫、1955年、1975年26刷 八編からなる。サン=テグジュペリは職業飛行家であったから、数々のエピソードが劇的で面白い。しかし、自らの飛行の間に語られているのは僚友達の冒険と死である。エ...
古都を旅する

静岡浅間神社

週刊新潮の古都を旅する特別編「とっておき私の静岡」歴史学者の小和田哲男氏の1回目は「静岡浅間神社」でした。静岡浅間(せんげん)神社は、神部(かんべ)神社・浅間(あさま)神社及び大歳御祖(おおとしみおや)神社の総称だそうです。歴史学者らしく一...
読書時間

『新視覚新論』(2021)

大森荘蔵『新視覚新論』講談社学術文庫、2021年 書誌情報 『新視覚新論』は1982年に東京大学出版会から刊行されたものを講談社学術文庫とした。「本書の原型は『理想』1976年1月号から4月号まで、(省略)、1981年8月号から11月号まで...
断片記憶

古都からの便り

古都から喪中の葉書が届いた。 馴染みの割烹の親爺さんからだった。連れ合いに先立たれことを告げていた。電話口のあの甲高い声はもう聴けなくなった。去年の霜月に挨拶したのが最後だった。合掌。
視聴時間

信仰からみる京都〜西国三十三所巡り〜「南円堂(第九番)/ 今熊野観音寺(第十五番)

【オンライン講座】信仰からみる京都〜西国三十三所巡り〜「南円堂(第九番)/ 今熊野観音寺(第十五番) 前半は京都観光文化を考える会の松枝しげ美氏の講演であった。今年を振り返った。 第16番清水寺(千手観音)、第17番六波羅蜜寺(十一面観世音...
散歩時間

「白井晟一 入門」展を観る

松濤美術館で「白井晟一 入門」展を観る。 第1部『白井晟一クロニクル』2021年10月23日(土)〜12月12日(日) 第2部『Back to 1981 建物公開』2022年1月4日(火)〜30日(日) 白井晟一が設計した松濤美術館で開館4...
四都手帖

2022年01月四都手帖【編集中】

四都をめぐる私的な愉しみと記憶 睦月の古都は七草粥や小豆粥の記憶がある。冬は日も短くて、すぐに夕暮れの時間になる。しかし、夜の楽しみがなくなると気力も萎えてくる。底冷えのする街を歩いた記憶はこのブログの中で色褪せていく。 【古都】 特別展虫...