クサカベクレス×ネオ高等遊民「パルメニデス哲学をめぐって」

Goinkyodo通信 視聴時間

2021年7月31日(土)15:00〜17:00 クサカベクレス×ネオ高等遊民「パルメニデスの哲学をめぐって」

ネオ高等遊民というタイ在住の哲学YouTuberが日下部吉信氏をクサカベクレスと呼んで喋っていたことが、本人に知れてオンライン対談が実現することになったという。

日下部吉信氏の『ギリシア哲学30講 人類の原初の思索から 上』(明石書店、2018年)の増刷記念企画らしい。この手の本が増刷されることはほぼない。クサカベクレスと聞いた時、そんな哲学者がいたのだらうかと思ってしまった。ネオ高等遊民氏のネイミングが良かったのだろうか。パルメニデスを扱った第9講、第10講をもとにネオ高等遊民氏がパルメニデスの「存在のテーゼ」を解説するYouTubeを見ていると日下部吉信氏は確かにクサカベクレスとなって熱く語ってくる。こんな熱い語りはしばらく聞いたことがない。日下部吉信氏は立命館大学名誉教授であるが、梅原猛の弟子ということだった。師の熱い語りが弟子に乗り移ったか。これは聞かずにはいられない。

Peatixのチケットを買って視聴することにした。
パルメニデスの存在の定理をめぐるクサカベクレスの講義の後で対談となった。講義は著者が講義原稿なので読み上げるスタイルだった。子安宣邦先生の講義も原稿を読み上げるスタイルであるが、ドイツ留学した先生のスタイルなのか。クサカベクレスの手書きの説明資料が分かりやすくてよかった。

対談ではネオ高等遊民氏の「あるはある」という説明は主語を立てているので、パルメニデスの存在のテーゼの説明としてはおかしいとクサカベクレスに指摘されるなど、聴いてて飽きなかった。続きが見たい気がする。

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