『ぼくの鎌倉散歩』(2020)

Goinkyodo通信 読書時間

田村隆一『ぼくの鎌倉散歩』港の人、2020年

連休は何処へも行かないで、本を読んで過ごした。雑誌を読んでいて、この間行った鎌倉ことを思い出した。雑誌に取り上げられていたこの本をぽちったら、翌朝にはポストに入っていた。コーヒーでも飲みたくなったが、8時前なので開いている喫茶店まで20分はかかりそうだ。

1998年に亡くなったこの詩人のエッセイと詩を読んでみた。誰がまとめたのだろうか。出典をみると1973年から1998年までと田村隆一が1970年(「わが町」では昭和46年の夏とあるが解説を採用)に鎌倉材木座の借家に住んでからのものである。その後、稲村ヶ崎の谷戸の奥、二階堂へと転居したとある。

解説を愛知県立大学教授の宮崎真素美氏が書いている。

「夏至から冬至まで」にJ・Nとあり西脇さんがとあったので西脇順三郎だと思ったが、解説の通りだった。ここに出てくるF先生は大正十二年から鎌倉の畦道を歩いている。リルケと江戸漢詩人の研究家とあり、解説をみたが触れていなかった。富士川英郎(1909-2003)のことである。富士川英郎(ひでお)はドイツ文学者だが、どんな接点があったのだろうか。

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